体は食べた物でできている.4

【たんぱく加水分解物】

私たち日本人が美味しいと思う味覚は「出汁(だし)」の味ですが科学的に言うとこれは昆布やかつお節などから抽出した「アミノ酸」です。

で、このうまみ成分を科学的に作り出して添加物にしたが前に説明した「アミノ酸等」。一昔前は「化学調味料」と言われたものです。

今回紹介する「たんぱく加水分解物」は先述の「アミノ酸等」とセットで使われています。加工食品の裏の成分表示を見てもらえればすぐに分かると思います。

「たんぱく加水分解物」は正確には添加物扱いになっていません。なぜなら元は使えない余った肉や大豆などが天然の素材が原料なので表示が変わるんですね。ただし問題は製造方法です。

先ほども書いたように出汁は長時間じっくりと煮だしてうまみ成分を抽出するのですが「たんぱく加水分解物」はこれを塩酸で溶かしてアミノ酸成分だけを抽出する製法なんです。

当然塩酸で溶かすので強酸性です。それを中和するためにアルカリ性の苛性ソーダをぶっ込んで中和させます。塩酸も苛性ソーダも「劇物・毒物」扱いですよ。

日本ではあまり騒がれてはいませんが海外では発がん性などの疑いも懸念されていて使用を制限しているところもあります。

加工食品は安くて美味しい、便利で簡単といいことづくめではありますが食のすべてを加工食品に頼ることは避けたほうがいいですね。

体は食べた物でできている.4
トップへ戻る