私たちボディ&バランスの食事指導のコンセプトは「食べて痩せる」です。「食べて痩せる」と聞くと違和感を感じる方も多いと思いますがそれは「ダイエットは食事制限」のイメージがあるからでしょう。
確かに食べすぎは太ります。基礎代謝や生活するうえで消費するエネルギー以上にカロリー摂取量が多いと太るのは明らかです。
しかし私たちの食事指導の大事なポイントは「何をどのように食べるか」です。今回はその中の一つを紹介します。
ごはんてんこ盛り! ステーキ300グラム! 唐揚げ大盛り! 甘い炭酸飲料がぶ飲み! なんて食べてたら太るイメージしかないですよね。
きっとおいしいと思いますが(笑)炭水化物と油と砂糖とタンパク質のオンパレードでは消化吸収する胃腸も大変です。
その消化吸収するために使われるのが肝臓で作られている「体内酵素」と呼ばれるものです。酵素とは物質の変換に使われる媒体のようなもので例えばお肉を食べたら分解されて「タンパク質」→「アミノ酸」と変わります。この変わるときに使われるのが酵素です。
実はその酵素は体の作り替えにも使われます。傷んだ細胞を修復したり古くなった細胞を壊して新しい細胞を生み出すにも体内酵素を使います。これを代謝と呼びます。代謝が悪いと太りやすい、代謝がいいので太りづらいなど健康な体には酵素はとても大事なのですが1日に生産される量も一生で生産される量も決まっているといわれています。生産量が決まっているならばやはり消化吸収に使われる酵素を節約して代謝に使いたいですよね。
酵素を節約するための食事のポイントは野菜など生で食べれるものは出来るだけ生のままで食べるということです。野菜にも野菜自身を分解する酵素を持っています。野菜を土の上に置いておくと自然と分解されて土に戻っていきますよね。これが野菜が持っている分解酵素です。野菜を生で食べるとその酵素も生きているので人の分解酵素を使わずに済むので節約できるんですね。
酵素は熱に弱いので加熱したり炒めたりすると失活してしまいます。なので「生で食べれるものはできるだけ生のままで食べましょう」とアドバイスしてその食材や食べ方のレパートリーをお伝えしています。酵素を節約して代謝を上げるために一番効果が高いのは新鮮な朝どれ野菜のサラダにゴマ、ワカメをトッピングして岩塩をパラパラ、アマニ油をスプーンひとさじ。これにゆで卵を乗せるとタンパク質もばっちりです。
よく「バランスのいい食事をしましょう」と言われますがそのバランスは人によって違います。性別や年齢、生活習慣などが合わさると人によって違いが出るのは当然です。その人によってはいい食事でも他の方からすると微妙に違う。なので多くの方の症例を経験値から知っているプロのアドバイスが効果的なんですね。
当然食べる量の調整が必要な方も多くいらっしゃいますが、単に食事量を落としたダイエットは長期的に見れば代謝が下がるのでお勧めできません。ダイエットに取り組むためにもまずは「健康ありきです。
余談ですが最近痩せる薬が認可されたと聞きました。が、それは糖尿病などの疾病をコントロールするための薬ですからダイエットに使うのはやめておきましょう。